冬の座禅20分（勝光寺）
冬の座禅２０分（勝光寺より）
１月２０日滝行に行くことになりました。
事の発端は年末に「滝行に行きたい！」という友人の一言がはじまりでした。
実際に私は滝に打たれたことはありません。
体験がないので、どんなものか？
この寒い１２月に「はぁ？」しかし、
何か誘われた時に
初めてのことはしてもいいかな？と思うのも私の思想です。
今回も、「いいよ。同行します。」なんて事になっていました。
しかし、その数日前に
その友人は腹痛で病院へ…（胃痛）
体を冷やすことなど健康を考えて、
キャンセルにしました。
心のなかで半分はホッとしていたのも事実です。（笑）
しかし、１月に入りその友人は「滝行に行きたい！」と
何かを思い出したかのように言い出しました。
その部分には触れないようにしていましたが…（笑）
言い出したら終わらないのも友人の性格です。
そして、体験したことがないことに関して
勝手な思い込みで嫌だ！NO!と、跳ね返すのも
自分自身に負けた感じもする性格の私は「いいよ！」と…（笑）
誘われることもその内容に対して縁と思うことがあるのです。
どんなことでもスケジュールが
空いていたら出かけるようにしているのも私の決まりごとでした。
（人生はチャレンジの連続？）
１月２０日その日がやってきました。
何も考えず予約したその日は、なんと大寒の日とか。
読売新聞夕刊の取材が来ますとか！
いやいや、そんな日にする羽目になっているなんて…
運がいいのか？悪いのか？
今回お世話になったのは勝光寺です。
自宅から車での移動で１時間と少しです。
朝の気温は３度ほどでした。
朝８時半集合から始まりました。集まったのは８人です。
まずは、色々案内などをされて
お祓いのような？ご祈祷をしてからのまずは座禅でした。
軽い気持ちで滝行半日コースに参加でしたが
どんなスケジュールなのかも知らず
気がつけば、お経を読み
座禅タイムになりました。
実は座禅は、
名古屋で暮らしていた頃に
朝の座禅に１度誘われて体験したことがあります。
お寺の名前もすでに忘れてしまっていますが…（笑）
当時は説明も無しに参加したため
ただ座り、叩かれること無く帰っていました。
それは、僧侶さん？が前に来て止まれば
体を沈めなくてはいけないのに
知らなかったので無視していたので素通りでした。（笑）
あれからきっと２０年ほど時は流れ
私は気がつけば
また座禅をしている事実に笑えたのですが…（笑）
人生とは、予測不能の未来だと…。
皆でお経を朗読し、
２０分の沈黙の時間が始まりました。
左端前列に私は座りました。
半眼で座禅を組み背筋を伸ばします。
カーン！スタートの合図です。
半眼なので、長い木の棒を持って歩く人が見えます。
静まり返る中、静かに畳を擦り歩く僧侶の動きの音。
バシッ！と響く鈍い音が…
まず、１番目に今回誘っていただいた友人が狙われました。
いや、襲撃された？とでも言うのかしら？（笑）
母性なのか？私自身の心が乱れました。
「わ！大丈夫？かわいそうに…」と
心の中で思うのはやはり母性としか思えません。
何故なら、他人に対しては何も思わないからでした。（笑）
誰かの前に立ち止まり、
そしてバシッ！と音が響き渡ること数回。
そして、私の番がやってきました。（笑）
あの音は、きっと痛いであろうと…
目の前に立つと、私は手を合わせて１度お辞儀をし
自分を抱きしめ前のめりになるのです。（笑）
左、右「パシン！パシン！」
緊張や、筋肉に力を入れてしまうと後から筋肉痛になるので
身を委ねて受け入れることに…
ん？あら？
音の割には痛くないのね。
なんだ！と思うぐらいでした。
洋服のせいかもしれませんが、（笑）
UNIQLOヒートテックよ！バンザイ！（笑）
友人に「大丈夫だろうか？」と心配して損したほどでした。
私だけの感覚かもしれませんが、
背中だからでしょうか？
体罰よりも、とても健全な安全なものでした。
何故なら、される前に、手を合わせて…
叩かれても手を合わせて自然に出る
「ありがとうございました。」なのです。
さてさて、沈黙の２０分なのですが
半眼になっていると、
とある部分を決めて私はそこを見ていました。
そう。１メートルほど先の畳の色の違うとある場所を…
すると、見えているものが薄れ…
面白い現象が…（笑）
この現象は、とある１点を見つめて集中していると
きっと誰でも起きるものだと思うのですが…
そして、気がつけば終わりの鐘がカーン！
私には５分ほどの感覚で終了したのでした。
集中力や呼吸などは、
やはり２０年前に比べて
少しは落ち着いた心になっているのでは
とも感じられた時間でした。
そしていよいよ滝行の時間がやってきました。
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